初心者の方だと、ヤフオクで、いざカメラを見つけても、
どうやって相場を見極めたらいいのか途方にくれてしまうことがあると思います。
私自身も、もともとカメラについてはほとんど無知だったので、
最初のころは四苦八苦しました。
というわけで、今回は「仕入れの際の相場のチェック」と、「機種の特定方法」を、
実際にヤフオクに出品されているカメラを例にして徹底解説していきます。
本記事を読んでいただけたら、ある程度確信を持って仕入れができるようになると思います。
相場の調べ方とモデルの特定
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/rectangle_large_type_2_4e999a6b80eea0731b70adabd55b25e4.png)
機種(モデル)の特定が重要
相場のチェックをする上で重要なのが、
モデルの特定です。
ヤフオクなどに出品されるカメラは、「出品者自体がモデルを知らない」、
「記載していても間違っている」ケースがあります。
なので、最終的には自分自身でそのカメラを見極めなくてはいけません。
検索スキルの重要性
その際に重要になるのは、
検索スキルです。
自分であらゆる角度から糸口を掴んで、調べていく柔軟性が大切です。
普段から習慣づけを
検索スキルを身につけるのに手っ取り早いのは、
普段会話をしていて「あれなんだっけ?」「これってなんだ?」
みたいな疑問があったら、逐一検索する習慣を持つことです。
普段やっていないことはいきなりできません。
実例を使って解説します
今回は、私がサポートしているメンバーから送られてきたヤフオクのカメラを用いて、
機種の特定と相場のチェックを解説していきます。
Leica D.R.Pの場合
今回はヤフオクに出品されていた
こちらのライカの古いバルナックタイプのカメラを調べてみましょう。
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-22.32.45-1024x587.png)
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-22.32.53-1024x590.png)
レンズセットの場合、別々に調べる
まずはカメラをボディとレンズに分けてそれぞれ調べていきます。
今回のようにボディとレンズがセットになっているものを「レンズセット」と言います。
この場合、別々に相場を調べて、最終的な入札価格を決定します。
シリアルナンバー
まず注目するのは、ボディ上部にあるシリアルナンバーです。
シリアルナンバーとは製造順に刻まれた番号です。
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-22.32.53-1-edited.png)
シリアルナンバーを調べるとカメラがいつ作られたのかわかります。
この個体は206889ですね。
製造年がわかるとモデルの特定がしやすいです。
「ライカ シリアルナンバー」で検索すると、
「https://leica.xxxxxxxx.jp/serial_l.htm」というサイトが見つかりました。
そのサイトによると、
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-23.26.05-1-1024x468.png)
このモデルは1936年製のIIIaだということがわかりました。
写真と見比べる
確認のために、ネットでIIIaの画像と比較します。
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/レイヤー-0.jpg)
どうやら問題なさそうですね。
とはいっても、本当に細かなディティールの違いで
大きく相場が変わってしまうモデルもあるので要注意です。
今回の場合は、確認程度のチェックです。
【重要】
もし似たようなモデルがあったら、
例えば「IIIa IIIb 見分け方」とかで検索すると、
見分け方を解説したブログが引っ掛かると思います。
オークファンで相場検索
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-23.33.jpg)
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-23.32-1024x463.jpg)
ざっと見た感じだと、
完動美品で35000~45000円。
完動並品で25000~30000円。
ジャンクで22000円くらいですね。(実際にはスクショ以外の数字も見ています)
かなり古いモデルでも人気が高いため、
ジャンクでもあまり値下がりしないのがすごいですね。
とりあえず今回はシャッターが動いているということなので、
22000円くらいが仕入れ基準になるかと思います。
あらゆる情報から調べる
調べ方のコツは、写真から得られる情報なら、
なんでも調べるという姿勢です。
探偵とか刑事みたいな感じです。
ここの詰めが甘いと、
相場を見誤ってしまうため、安定した利益が確保できません。
「どのモデルの、どのバージョンだから、相場が〇〇円」
と根拠が言えるようにしておきましょう。
レンズの相場チェック
続いて、レンズの相場チェックをしていきます。
シリアルから年代をチェック
こちらも同じく、一応シリアルナンバーで年代を調べておきます。
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-25-22.32.45-2-edited.png)
315522なので、1936年製だとわかりました。
ボディの年代と一致しましたね。
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-26-12.40.jpg)
またレンズはレンズ自体に「名前、焦点距離、F値」が書いてあるので、
モデルの特定はしやすいと思います。
このレンズは「Summar 5cm f2」だとわかりました。
オークファンでチェック
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-26-12.56.43-1024x599.png)
![](https://kei-japancamera.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-26-12.56.54-1024x545.png)
見た感じだと、
24000~33000円くらいでしょうか。
なので、仕入れはだいたい1800円くらいが妥当だと思います。
最後に合計して決定
ということで、今回のカメラはボディとレンズセットで、
22000+18000=4万円で仕入れられればベストとなります。
あと、レンズセットでケース付きなので非常に見栄えがいいです。
レンズセットケース付きという収まりのいい出品ができるので、
そのぶんボーナスが乗っかります。
なので46000円くらいで仕入れてもいいかと思います。
私だったら43000〜460000円くらいで落札したいです。
今回は47000円で落札されているので、
まあまあ妥当な値段で落札されたと思います。
仕入れた人は、特に問題なければ、
1~2万円くらい利益とれたんじゃないでしょうか。
所要時間について
今回のリサーチには私はトータルで15分くらいかかりました。
私は経験がある分、早いと思いますので、
これからカメラ転売を始める方はもっとかかるかもしれません。
もちろん20時くらいに大量に仕入れようという時にここまでガッツリ調べられませんので、
大体のモデルを特定したら、勘で入札していきます。
半分の8分くらいで済ますと思います。
100%の仕入れは無理
経験者の私でも、100%利益が確保できるような仕入れはできません。
時には赤字になったり、相場を見誤って、落札できないことは星の数あります。
なので、意識すべきはアベレージです。
一個一個で一喜一憂してはいけません。
トータルで満足いく利益が出せればOKです。
今回はライカの古いモデルだったので、シリアルナンバーから調べましたが、
1970〜80年代なら、「写真」や、「見分け方」で検索すれば
ほとんどのモデルは特定できると思います。
ぜひこの記事を参考にして、
安定的な利益を確保していただければと思います。
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ざっと全体像を把握したら
まずは”できそうな作業”から着手していきましょう!